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とと
株式会社アルビノの専属ライター。ライター歴6年。FPマネー学では、主にふるさと納税の記事を執筆しています。
ふるさと納税は毎年利用していて、今までに牛肉や鶏肉、マグロ、野菜などの生鮮食品を中心に、たくさんの特産物を返礼品で受け取りました。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格保有。夫と子ども3人の5人家族。

この記事の監修者

株式会社アルビノ代表取締役。ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。カードローン利用歴16年。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資で借りた経験があります。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

ゆうちょ銀行の口座貸越サービスは審査が厳しい?在籍確認はある?

カードローンで借金するのに抵抗がある方は、ゆうちょ銀行でお金を借りてもよいかもしれません。

ゆうちょ銀行の融資は、一般的な融資とは異なり、貯金口座が残高不足のときに融資してくれるものです。

カードローンのように自分の好きなときに限度額内で借り入れできるサービスではありません。

ゆうちょ銀行でお金を借りるには、主に2つの方法があります。

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法
  1. ゆうちょ銀行の口座貸越サービス
  2. ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け

ゆうちょ銀行の定額貯金や定期貯金を利用している人は、定期貯金を担保に審査なしでお金が借りられます。

現在、郵便局ではカードローンのような融資サービスは取り扱っていません。以前は、スルガ銀行を介して契約するカードローン「したく」がありましたが、2018年10月末日をもって新規受付を終了しました。

ゆうちょ銀行が発行するクレジットカード「JP BANNKカード」のキャッシングでもお金が借りられます。これは一般的なクレカのキャッシングです。

このページでは、低金利でお金が借りられる「ゆうちょ銀行の口座貸越サービス」、審査なしでお金をが借りられる「貯金担保自動貸付け」などについてご紹介します。

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ゆうちょ銀行の口座貸越サービス

ゆうちょ銀行の「口座貸越」は、通常貯金口座が残高不足のときに、自動融資してくれるサービスのことです。

口座貸越は2021年5月から始まったサービスで、インターネットでの申し込みは2022年5月から開始された新しい融資商品です。

口座貸越サービスの借付条件

項目 口座貸越サービス
利用限度額 10万円以上30万円以内
※審査結果により減額となる場合あり
利用可能回数 何度でも制限なし
利用方法 通常貯金残高が不足した場合に自動的に貸付け
利用期間 1年毎の自動更新
貸付金利 年14.0%
遅延損害金利率は年19.0%
返済方法 約定返済と随時返済

口座貸越サービスの審査と在籍確認

口座貸越サービスの審査基準は公開されていませんが、口コミなどを見る限りは審査が厳しいことはなさそうです。

利用限度額が30万円以内と小さいので、一般的なカードローンよりも審査が甘い可能性があります。

口座貸越サービスの審査は、ゆうちょ銀行の子会社であるゆうちょローンセンター株式会社が実施します。ゆうちょローンセンターは、個人ローンの保証業務を担当しています。

電話による在籍確認については実施されないことが多いようです。※審査結果によっては電話の可能性あり

口座貸越の仕組み

口座貸付サービスは、「貯金担保自動貸付け」と同様に、通常貯金の口座残高が不足したときに自動で貸付けしてくれるサービスです。

貯金担保自動貸付けは、定額貯金や定期貯金にお金を預ける必要がありましたが、口座貸越は担保貯金の必要がありません。担保がない代わりに、保証会社との契約が必要になります。

口座貸越の申し込み

ゆうちょ銀行と保証会社の審査を受ける

利用開始

融資が実行される

返済期日までに返済する

契約者が払えないときに本人に代わって保証会社が払うことになるので、ゆうちょ銀行と保証会社のゆうちょローンセンター株式会社の審査は必要不可欠です。

口座貸越の返済方法

口座貸越の返済方法は、次の2種類があります。

口座貸越の返済方法
  1. 約定返済(必須)
  2. 随時返済(任意)

口座貸越の約定返済

約定返済は、契約者が指定した通常貯金口座から「毎月8日に約定返済額を自動で引き落として返済する」方法です。

約定返済額は、借入残高に応じて決定します。

返済日前々日の借入金額 約定返済額
1万円以下 全額
1万円超30万円以下 1万円

返済日の8日が非営業日の場合は、翌営業日に引き落とされます。

自分で毎月の返済金額や期日を選択することはできないので注意が必要です。

口座貸越の随時返済

随時返済は、自分の都合がいいタイミングに追加で臨時返済する方法です。最低返済額は、原則として元金1万円以上+利子分となっています。

随時返済は次の場所や方法で行えます。

随時返済できる場所や方法
  • ゆうちょ銀行や郵便局の設置ATM
  • ファミリーマート設置ATM
  • ゆうちょダイレクト
  • ゆうちょ通帳アプリ
  • ゆうちょ銀行や郵便局の貯金窓口(簡易郵便窓口を除く)

約定返済を延滞している場合や、約定返済日の前日から約定返済日の間は随時返済できないので注意が必要です。

口座貸越の申込手続き

口座貸越の申し込みは本人のみで、1人につき 1 契約となっています。

簡易郵便局を除く郵便局の貯金窓口や、ゆうちょ銀行の窓口から申し込みます。パソコンやスマートフォン、タブレットでのインターネット申し込みは、「口座貸越サービス」からゆうちょ認証アプリを利用して行えます。

口座貸越の申請は、次の条件を全てクリアした方が対象になります。

口座貸越の申請対象者
  1. 日本国籍を有するまたは永住許可等を受けている外国人
  2. ご契約時の年齢が満20歳以上70歳以下
  3. ゆうちょ銀行の通常貯金を保有している
  4. 安定した収入(年金収入を含む)があり、継続して取引が見込まれる
    ※既婚者で無職の方は、配偶者が上記に該当し、配偶者の了解を得ている場合は可
  5. ゆうちょローンセンター株式会社の保証を受けられる

口座貸越の手続きに必要な書類は次の通りです。

必要書類
  • インターネット申込の場合
    通帳かキャッシュカード+本人確認書類
  • 窓口から申込の場合
    通帳かキャッシュカード+本人確認書類+お届け印

本人確認書類は、顔写真付きのもの1点または顔写真のないもの2点が必要です。

顔写真付き
運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、療育手帳、身体障害者手帳など

顔写真なし
各種保険証、国民年金手帳、児童扶養手当証書、母子手帳(母や子に限る)

審査結果は申請方法によって違いがありますが、10日または2週間くらいで通知が届きます。

手続きは窓口とWebで次のような違いがあります。

項目 窓口 インターネット
申込から結果までの日数 2週間程度 10日程度
通知方法 書面(封書かハガキ) メール
申込必要書類 ・通帳かキャッシュカード
・本人確認書類
・お届け印
・通帳かキャッシュカード
・本人確認書類
申込受付時間 営業時間内(通常時9時~16時) 23:55~翌0:05は不可
注意事項 郵送事情等によりさらに結果までに時間を要する場合あり ゆうちょ認証アプリが必要

口座貸越の利用方法

口座貸越専用の通帳やカードはなく、残高が不足したときに指定した通常口座から自動で借り入れでき、返済するときもその指定した口座が返済用口座になります。

借入専用のカードは発行されませんが、手元にあるゆうちょ銀行キャッシュカードを利用して何度でも借り入れや返済を行えるので、いつものキャッシュカードと同じような感覚で使用できます。

貯金担保自動貸付けを利用している場合は、貯金担保自動貸付けが優先されます。

口座貸越のメリット

口座貸越サービスは、カードローンと似たようなサービスですが違う点があります。

  • 口座の不足金を自動で補充
  • 取引照合表が2月と8月に届く
  • 即日融資不可
  • 貸付限度額は最大で30万円
  • 知らずに借入していることもある

口座の不足金を自動で補充

「貯金担保自動貸付け」でも説明しましたが、銀行カードローンやキャッシング会社との大きな違いは通常口座へ不足額を自動で補充してくれる点です。

公共料金などの口座振替の不足金や、急に現金が必要になったときに、用途を問わず通常口座を経由して利用することができます。

取引照合表が2月と8月に届く

口座貸越を契約すると、毎年2月と8月に「お取引照合表」が、指定通常口座の住所へ送付されます。お取引照合表には借入残高や利子、遅延損害金、借入可能額が記入されているので、利用状況を把握できます。

自宅に送られたくない人は、ゆうちょダイレクトを利用して「照合表郵送有無の変更」から郵送なしに変更することで回避できます。

口座貸越のデメリット

  • 口座の不足金を自動で補充
  • 取引照合表が2月と8月に届く
  • 即日融資不可
  • 貸付限度額は最大で30万円
  • 知らずに借入していることもある

即日融資不可

審査手続きは申し込み方法によって違いがありますが、10日や2週間程度で結果が出ます。消費者金融のように即日融資や最短3分融資とはいかないので、早急に必要な人にとっては不便です。

貸付限度額は最大で30万円

口座貸越の貸付限度額は個人の返済能力や信用状況などから判断して10万円以上30万円以内で決定します。審査結果によっては減額される場合もあります。

最大でも30万円までしか借りられないので、多額の融資が必要な人には適さないサービスです。

知らずに借入していることもある

通常口座が0円なことに気付かずにいると知らずに借り入れしていることがあります。通帳を記帳してもマイナス表示はされないので、半年に1回郵送される取引照合表で知る人もいるでしょう。

心配な人はゆうちょダイレクトのご利用をおすすめします。

ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け

ゆうちょ銀行には、自分が預けた定期貯金を担保にして、融資が受けられる「貯金担保自動貸付け」があります。担保にできる貯金の種類は次の2つです。

貸付なので利息は発生しますが、自分のお金を担保にお金を借りる状態になるので、審査なしで借りられます。

一般的な銀行カードローンにも自動融資機能は付いていますが、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けの方が金利は低いです。

貯金担保自動貸付け
  1. 担保定額貯金
  2. 担保定期貯金

国債や財産形成貯金を担保にしてお金を借りるサービスは、2019年3月末日に新規受付を終了しています。

担保定額貯金の特徴

担保定額貯金は、6か月ごとに複利で運用される最長10年満期の商品です。

1口の預入金額は1,000円、5,000円、1万円、5万円、10万円、50万円、100万円、300万円の8種類から選択します。

貯金は8種類の中から割り切れる最大の金額が適用されます。例えば80万円を預けたい場合、10万円が8口欲しくても、8種類から割り切れる最大の額を1口とするので50万円1口と10万円3口が指定されます。

担保定期貯金の特徴

担保定期貯金は、1,000円以上1,000円単位で預けられ、期間は3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかを選択します。利子は3年未満は単利ですが、3年以上のものは半年複利になります。

担保定額貯金と担保定期貯金の借付条件

項目 担保定額貯金 担保定期貯金
利用可能金額 預入金額の90%以内
※1冊の総合口座通帳につき300万円まで
利用可能回数 何度でも制限なし
利用方法 通常貯金残高が不足した場合に自動的に貸付け
利用期間 貸付日から2年
担保の貯金が満期を迎える場合は満期まで(継続する場合は貸付けも継続可能)
貸付金利(年) 返済時の約定金利
+0.25%
預入時の約定金利
+0.5%
返済方法 返済回数および1回あたりの返済金額に制限はなし

貯金担保自動貸付けの仕組み

ゆうちょ銀行に自分で預け入れした定額貯金や定期貯金を担保にして、通常貯金の不足金を自動で補充してくれるのが「貯金担保自動貸付け」です。

通常貯金とは、銀行の普通預金やJAバンクの普通貯金に該当する基本的な預貯金サービスのことです。

貯金担保自動貸付けでは、総合サービスを利用して単体同士の普通貯金と定額貯金を紐付けしています。

個人の方がゆうちょ銀行で口座開設する場合、利息の付かない振替口座よりも総合口座を選ぶ人が多いです。総合口座では、次の7つのサービスが利用できます。

総合口座のサービス内容
  1. 【身近】通常貯金、通常貯蓄貯金
  2. 【貯める】担保定額貯金、自動積立定額貯金、担保定期貯金、自動積立定期貯金
  3. 【使う】ATMの利用、ATMやCD提携サービス、デビットカードサービス、ゆうちょICキャッシュカード、ゆうちょダイレクト
  4. 【送る】電信振替、他の金融機関への送金、自動送金、自動振込、国際送金
  5. 【受け取る】給与受取、年金自動受取り
  6. 【支払う】自動払込み、Pay-easy(ペイジー)
  7. 【借りる】貯金担保自動貸付け

総合口座では、普通貯金や定額貯金などの単体の貯金を一緒に管理しているので、通常貯金の残高を超える請求に対して不足分を自動的に貸し付けることができます。

貯金担保自動貸付けは1冊の総合口座通帳につき最大300万円まで借りられます。総合口座は原則1人1口座のみなので、自動貸付けは1人300万円までということになりますね。

貯金担保自動貸付けの利用方法

自動貸付けの流れ
  1. ゆうちょ銀行で口座を開設する
  2. 担保定額貯金や担保定期貯金を契約する
  3. 貯金担保自動貸付けに申し込む
  4. 残高不足でもお金が引き出せる

貯金担保自動貸付けは、担保定額貯金や担保定期貯金を契約した時点で、自動的に付いてくるサービスのようなものです。

申し込みは、ゆうちょ銀行や郵便局の貯金窓口で手続きします。貯金担保自動貸付けの手続きに必要な書類は次の通りです。

必要書類
  • 総合口座通帳
  • お届け印
  • 本人確認書類

本人確認書類は顔写真付きのもの1点または、顔写真のないもの2点を提示します。

顔写真付き
運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、療育手帳、身体障害者手帳など

顔写真なし
各種保険証、国民年金手帳、児童扶養手当証書、母子手帳(母や子に限る)、現住所記載の公共料金など

手続きが済んだら通帳やキャッシュカードを使って、ゆうちょ銀行や提携ATMで通常貯金からお金を引き出すだけです。

キャッシュカードを使ったお金の引き出しは、次の場所で利用できます。

利用できるATM
  • ゆうちょ銀行や郵便局に設置しているATM
  • ファミリーマート等に設置している小型ATM
  • イーネットマークのあるATM
  • ローソン銀行のATM

コンビニなどに設置してあるゆうちょ銀行ATMは、平日8時45分~18時と土曜9時~14時の無料の時間帯を除き110円の手数料がかかります。

通常貯金の残高以上に引き落しがあると、総合口座通帳の「現在高(貸付高)」欄にマイナスで表示されます。不足分のマイナス金額が借りたお金です。

例えば、通常貯金の残高が3万円の状態で10万円を引き出すと、マイナス7万円と表示され、貸付金額は7万円ということです。

貸付金額は預入金額の90%までで、総合口座通帳1冊につき最大300万円までとなっています。定額預金が100万円なら90万円まで借り入れ可能、400万円なら90%は360万円ですが、上限300万円までなので300万円まで借り入れ可能となります。

返済方法は、通常貯金に借入金額と貸付利息を付けて預け入れするだけです。借りるときも自動で行われますが、返済するときも口座へ入金すると自動的に相殺されます。

貯金担保自動貸付けの注意点

貯金を担保に借りた自動貸付けには、貸付利息がかかります。

担保定額貯金は返済時の約定金利に+0.25%担保定期貯金は預入時の約定金利に+0.5%した金額です。

担保定額貯金の場合は『返済時』の約定金利にプラスした金利ですが、担保定期貯金の場合は『預入時』の約定金利にプラスと多少違う点があります。

返済利息の計算は、金利を365日で日割り計算した日数分の金額を負担します。

返済は貸付日から最大2年間ですが、担保の貯金が満期を迎える場合は満期の前日までです。担保定期貯金を継続預入する場合は貸付けも継続されます。

期間内であれば、返済回数や返済金額に制限はないので、金額の一部を数回に分けて返済することもできます。

返済期限を過ぎても返済できないときには、担保の定額貯金や定期貯金が解約され、返済に充てられ、返済金を差し引いた金額が通常貯金に入金されます。

貯金担保自動貸付けのメリット

貯金担保自動貸付けは、銀行カードローンやキャッシング会社の融資と似ている点がありますが、それらの融資とは違う点があります。

  • 口座の不足金を自動で補充
  • 金利が低い
  • 審査や年齢制限がない
  • 学生や無職でも借りられる
  • 担保の貯金が必要
  • 貸付限度額は貯金額による
  • 期限が短い
  • 知らずに借入していることもある

口座の不足金を自動で補充

銀行カードローンやキャッシング会社との大きな違いは通常口座の不足額を補てんしてくれる点です。

仮に学校給食費の口座振替ができないと、子供を通じてお便りが届き、担任の先生へ直接支払うなど少し恥ずかしい思いをしますが、貯金担保自動貸付けなら不足金の自動貸付機能があるので、うっかり忘れてしまうことをカバーできます。

特に払い忘れたものがクレジットカードだとすると、遅延損害金の支払いや信用情報機関に登録される可能性もあるので、自動で貸してくれるサービスは助かりますね。

金利が低い

貯金担保自動貸付けは銀行カードローンやキャッシング会社よりも低い金利で借りられます。

貯金担保自動貸付けの貸付金利は約定金利に0.25%や0.5%を加えた金利で、2023年1月現在の定額貯金と定期貯金の金利は0.002%です。

比較するためにいくつかの銀行カードローンや、キャッシング会社の金利をまとめました。

名称 金利
貯金担保自動貸付け 担保定額貯金 年0.252%
担保定期貯金 年0.502%
プロミス 年4.5~17.8%
アコム 年3.0~18.0%
アイフル 年3.0~18.0%
三菱UFJ銀行 年1.8~14.6%
三井住友銀行 年1.5~14.5%
楽天銀行 年1.9~14.5%
イオン銀行 年3.8~13.8%
住信SBIネット銀行 年1.89~14.79%
dスマホローン 年3.9~17.9%

審査や年齢制限がない

ローンを組む時には契約者の返済能力を審査されますが、貯金担保自動貸付けは貯金を担保にしているので回収不能になるリスクがないため、個人信用情報へ情報開示せずに借り入れできます。

審査がないから、勤め先への在籍確認もなく、スムーズに利用が開始されます。

学生や無職でも借りられる

ローン審査で重要視される安定した収入、雇用形態、他社からの借入金額や返済状況、借入時や返済時の年齢などが関係ないため、無職や学生、年金受給者なども利用可能です。

貯金担保自動貸付けのデメリット

  • 口座の不足金を自動で補充
  • 金利が低い
  • 審査や年齢制限がない
  • 学生や無職でも借りられる
  • 担保の貯金が必要
  • 貸付限度額は貯金額による
  • 期限が短い
  • 知らずに借入していることもある

担保の貯金が必要

貯金担保自動貸付けは口座の貯金を担保にします。ゆうちょ銀行に預ける貯金がないと利用できない商品です。

貯金できない状況が継続している人にとっては、利用できないサービスです。

利用限度額は貯金額による

通常、信販会社やキャッシング会社で返済実績が評価されると利用限度額を引き上げて増額が期待できますが、貯金担保自動貸付けは何度利用しても利用限度額は上がりません。

貸付限度額は担保貯金額の90%以内、最大300万円までなので、上限額を利用するには334万円以上貯金する必要があります。多くの貯金がないと高額利用はできない商品です。

比較するためにいくつかの銀行カードローンやキャッシング会社の利用限度額を調べてみました。

名称 利用限度額
貯金担保自動貸付け 定額定期どちらも総合口座通帳1冊まで 300万円
セブン銀行 300万円
プロミス 500万円
レイク 500万円
アコム 800万円
三井住友銀行 800万円
みずほ銀行 800万円
りそな銀行 800万円
東京スター銀行 1,000万円
住信SBIネット銀行 1,200万円

貸付期限が短い

貯金担保自動貸付けは2年以内であれば何度でも借り入れ自由ですが、貸付日から2年では利用目的によっては短く感じることもあります。

知らずに借入していることもある

貯金担保自動貸付けはその名の通り自動貸付なので、ゆうちょ銀行を携帯電話料金やクレジットカードなどの口座振替先に指定していると、気付かないうちに残高不足になり、知らずに借り入れしていることがあります。

JP BANKカードのキャッシング機能

ゆうちょ銀行が提供しているクレジットカードは「JP BANKカード」です。JPバンクカードに設定されたキャッシング枠を利用すればお金が借りられます。

キャッシング枠とは、クレジットカードに付いているキャッシング機能のことで、銀行やコンビニのATMからカードと暗証番号を入力して利用します。

利用できるATM
  • ゆうちょ銀行
  • 提携金融機関ATM・CD
  • コンビニATM・CD

JPバンクカードでキャッシング利用したときの返済方法は「リボルビング払い」と「一括払い」の2つの方法があります。

キャッシングリボ

  • 利用代金をリボルビング払いで返済
  • 元金と利息を合わせた一定額が支払日に口座から毎月引き落とされる

キャッシング一括

  • 利用代金を一括で返済
  • 締切日までの利用金額に利息を加えた金額が支払日に口座から引き落とされる

JP BANKカードの借付条件

項目 キャッシングリボ キャッシング一括
利用枠上限額 EXTAGEとゴールド:0~50万円
上記以外:0~30万円
利用可能回数 何度でも制限なし
利用方法 カードと暗証番号で当該ATMから利用可能
返済期間 最長2年8か月(2万円×32回の50万円の場合)
※返済期間や回数は利用内容によって異なります
締切日の翌月払い
※締日と支払日はカードの種類によって異なります
貸付金利(実質年率) 15.0%
遅延損害金は年20.0%
返済方法 リボルビング払い 一括払い

JPバンクカードの種類

JPバンクカードは、若者限定のALente(アレンテ)EXTAGE(エクステージ)、スタンダードな一般カード、ハイステータスなゴールドカードの4種類があります。

同じ名称のカードでも国際ブランドの「VISA/マスター」と「JCB」の違いによって利用条件が異なることがあります。

例えば、一般カード「VISA/マスター」は、クレジットカードとゆうちょ銀行のキャッシュカードを1枚で管理する一体型と、別々に管理する単体型の2パターンから選べますが、一般カード「JCB」は一体型のみです。

利用料金の請求日は、VISAとマスターが毎月末日締の翌月26日請求、JCBが毎月15日締の翌月10日請求となっています。

貸付金利はどちらも一緒の年15%ですが、キャッシングリボの返済方法は、VISA/マスターが元利定額返済で、JCBが元金定額払いと違いがあります。

国際ブランド キャッシングリボ キャッシング一括
VISA/マスター 毎月元利定額返済 元利一括返済
JCB 毎月元金定額払い

その他にもカードの種類やブランドによって異なることがあります。

カード名
ブランド
ショッピング枠 キャッシング枠 対象者(※1)
ALente
VISA
10万~80万円
学生:10万~30万円
0~30万円 満18歳以上29歳以下
EXTAGE
JCB
社会人:20万~100万円
学生:10万円or30万円
社会人:0~50万円
学生:不可(海外1回0~5万円可)
満18歳以上29歳以下(※2)
一般カード
VISA/マスター
10万~80万円 0~30万円 満18歳以上
一般カード
JCB
10万~100万円 0~50万円 満18歳以上
本人や配偶者に安定収入がある
ゴールド
VISA/マスター
70万~200万円 0~50万円 満25歳以上
安定収入がある
ゴールド
JCB
60万~120万円 0~50万円 満20歳以上
安定収入がある
カード名
ブランド
年会費 利用明細書(※7)
ALente
VISA
初年度 :無料
翌年以降:1,375円(※3)
郵送(1通88円)
Web希望者はWeb明細のみ
EXTAGE
JCB
入会後5年間無料(※4) Web明細のみ
一般カード
VISA/マスター
初年度 :無料
翌年以降:1,375円(※5)
郵送
Web希望者はWeb明細のみ
一般カード
JCB
郵送(1通88円)
Web希望者はWeb明細のみ
ゴールド
VISA/マスター
11,000円(※6) 郵送
Web希望者はWeb明細のみ
ゴールド
JCB
  • ※1:対象者の18歳以上に高校生は含まれません。
  • ※2:本人や配偶者に安定収入がある方または高校生を除く学生の方が対象です。
  • ※3:前年に年1回以上のショッピング利用で翌年の年会費が無料です。
  • ※4:5年以内に退会するとカード発行手数料として2,200円/人がかかります。
  • ※5:直近1年間に1回以上のショッピング利用や給与預入(年金自動受取)の利用で年会費無料です。
  • ※6:前年のショッピング利用が100万~300万未満で20%(300万円以上で50%)優遇されます。
  • ※7:Web明細サービスはVISA/マスターが「JP BANK カードWeb」で、JCBが「MyJチェック」を利用します。

JPバンクカードのキャッシング機能の注意点

JPバンクカードに限ったことではありませんが、基本的にクレジットカードの審査は、ショッピング枠よりもキャッシング枠の方が厳しい傾向があります。さらに新規で申し込むときに最大限度額で契約できることはほとんどないでしょう。

毎月指定された返済日以外でもカードと暗証番号があれば、提携金融機関のATMやコンビニエンスストアのCD・ATMから自由に返済できます。臨時返済するときには1万円以下は手数料110円、1万円超は手数料220円が別途かかります。

キャッシングリボは利用額の一部を臨時返済することができますが、キャッシング一括の臨時返済は利用額の一部を返済することはできないので、引落日より早く返済する場合は利用額全額を返済する必要があります。

コンビニエンスストアでキャッシングの借り入れや返済には、店舗や機器によって利用できるサービスに違いがあります。

コンビニ名
CD・ATM
一括 リボ
借入 支払 借入 支払
セブン銀行
ローソン銀行
ファミマE-net
ファミマゆうちょ
サークルKサンクス
ミニストップイオン銀行
ミニストップE-net
スリーエフE-net

〇・・・利用可
△・・・店舗やATMによって異なる
ー・・・利用不可

ゆうちょ銀行の指定口座へ直接振り込むこともできますが、必ず予約申し込みしてから返済するようにしましょう。事前に申し込みがないと契約者の特定ができないので受け付け不可となります。

JPバンクカードのキャッシングのメリット

JPバンクカードのキャッシング枠は、カードローンと利用方法は似ていますが違うところもあります。

  • キャッシュカードと一体化できる
  • WAONやiDが発行できる
  • 即日融資不可
  • 一定期間利用しないと更新されない
  • 貸付限度額は最大で50万円
  • 金利や遅延損害金が高い

キャッシュカードと一体化できる

JPバンクカードは、クレジット機能とキャッシュカード機能がひとつになった一体型を選択できるので、財布の中で増えがちなカードを増やさずに利用できます。

JPバンクカードのキャッシングのデメリット

  • キャッシュカードと一体化できる
  • WAONやiDが発行できる
  • 即日融資不可
  • 一定期間利用しないと更新されない
  • 貸付限度額は最大で50万円
  • 金利や遅延損害金が高い

即日融資不可

JPバンクカードは、キャッシング会社のように最短即日融資とはいかないので、早急にお金が必要な人にとっては不便なサービスです。

一定期間利用しないと更新されない

JPバンクカードは、一定期間ショッピングやキャッシングで利用しないと、有効期限後にカード更新ができなくなる可能性があります。

利用しない期間の条件は、国際ブランドによって違いがあります。次の期間に該当すると更新されなくなるので注意が必要です。

利用しない期間
  • JP BANK VISAカード/マスターカード:有効期限月の2年2か月前から2か月前の末日までの間
  • JP BANK JCB カード:有効期限月の2か月前の15日時点で、直近1年10か月間

借入額や金利など特別優れている訳ではない

JPバンクカードの審査は、保証会社の三井住友カードやJCBが行うので、他社のカード審査と比べて特別に緩いということはありません。

クレジットカードのキャッシング枠は0円のケースもあり、JPバンクカードの貸付限度額0~50万円はクレジットカードとしては、特に低い条件ということではないのですが、カードローンと比べると限度額の低さが目立ちます。

カードローンの借入限度額は、初回こそ10万~30万円のケースが多いですが、契約後に希望すれば増額できます。増額には審査があるので、全ての人が希望額を利用できる訳ではありませんが、500万円や800万円を上限額としているところが一般的です。

カードローンの適用金利は、契約者の属性や個人使用情報によって決定されるので、上限金利より低くなる人もいますが、JPバンクカードの金利は全員一律で15%なので、特別に低い金利とは言えません。

金融機関 貸付限度額 金利
JPバンクカード 50万円 年15%
三井住友銀行 800万円 年1.5~14.5%
三菱UFJ銀行 500万円 年1.8~14.6%
りそな銀行 800万円 年3.5~13.5%
プロミス 500万円 年4.5~17.8%
アコム 800万円 年3.0~18.0%

郵便局とゆうちょ銀行の関係

郵便局とゆうちょ銀行について簡単に説明します。

荷物を送付するために郵便局へ行くと、店舗内にATMがあるので郵送と貯金などのサービスは、同じ会社が運営していると思いがちですが、郵便配送と郵便貯金は別の会社が管理しています。

日常生活で郵便局と呼んでいるものは、正確には日本郵政株式会社のことで、日本郵政は次の3つの事業を行っています。

日本郵政グループ
  • 郵便業務:日本郵便(日本郵便株式会社)
  • 銀行業務:ゆうちょ銀行(株式会社ゆうちょ銀行)
  • 保険業務:かんぽ生命(株式会社かんぽ生命保険)

日本郵政グループは、親会社の日本郵政株式会社を中心に「日本郵政」「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」の主要3事業で、商品やサービスを提供しています。

郵便物窓口は日本郵政、銀行窓口はゆうちょ銀行、保険窓口はかんぽ生命と、同じ郵便局内でも事業によって窓口が分かれいます。

郵便局からお金を借りたい場合、ゆうちょ銀行やかんぽ生命からお金を借りることになります。

私が使っているカードローン
プロミスのおすすめポイント
プロミスカード
  • 原則、勤務先への電話確認なし
  • 最短3分で融資
  • カードレス契約も可能
  • 原則24時間最短10秒で振込融資
  • 学生アルバイトでも借りられる
  • クレジット機能付きのプロミスVisaカードあり
  • SMBCグループ
※審査結果によっては電話による在籍確認あり
※申込時間や審査により希望に添えない場合あり

この記事の著者


とと
株式会社アルビノの専属ライター。ライター歴6年。FPマネー学では、主にふるさと納税の記事を執筆しています。
ふるさと納税は毎年利用していて、今までに牛肉や鶏肉、マグロ、野菜などの生鮮食品を中心に、たくさんの特産物を返礼品で受け取りました。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格保有。夫と子ども3人の5人家族。

この記事の監修者

株式会社アルビノ代表取締役。ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。カードローン利用歴16年。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資で借りた経験があります。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

運営者情報

会社名 株式会社アルビノ
代表者 竹内潤平
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿3-3-13 西新宿水間ビル6階
電話番号 03-6914-6178
※電話対応はしていません。
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設立 2014年10月20日
資本金 1000万円
事業内容 Webマーケティング支援
ライフプラン・コンサルティング
メディア運営
主要取引銀行 三菱UFJ銀行
住信SBIネット銀行
法人番号 7011101071501
本社所在地 〒176-0012
東京都練馬区豊玉北4-4-5
インボイス登録番号 T7011101071501

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