小学校は義務教育ですの基本的には無償です。とはいっても、授業料以外の給食費や教材費、その他ランドセルや学用品、林間学校や修学旅行の費用は自己負担となっています。

私立の小学校は無償化の対象外ですので、入学金、授業料、その他色々高額な費用がかかります。

文部科学省が行った調査によると、国立・公立小学校の在学者数は年々減少していて、私立小学校の人数は年々増加している状況だそうです。

年度 国立 公立 私立
令和3年度 36,171 6,107,701 79,522
令和2年度 36,622 6,185,145 78,926
令和元年度 37,347 6,253,022 78,181

※引用元:文部科学省ホームページを元に作成

このページでは、小学校にかかる費用、公立・私立の費用の比較、入学準備にかかる費用、月々引落される金額、6年間の総額、安く済ませる方法など、実体験を元に詳しくご紹介したいと思います。

公立・私立小学校にかかる費用

小学校にかかる費用は、一体いくらぐらいなのでしょうか。

区分 公立 私立
学校教育費 63,102円 904,164円
学校給食費 43,728円 47,638円
学校外活動費 214,451円 646,889円
合計 321,281円 1,598,691円

※引用元;文部科学省ホームページを元に作成

文部科学省が平成30年に行った調査によると、1年間にかかった学習費の総額は、公立が32万円、私立は約160万円だそうです。

私立は公立に比べて約5倍もの費用がかかります。

  • 学校教育費:授業料、修学旅行、遠足、学校納付金、学用品等
  • 学校給食費:給食費
  • 学校外活動費:家庭学習、家庭教師、塾、習い事等

学習費の内容は上記のようになっています。学校以外の塾や習い事にかかる費用も入っています。

学年ごとの学習費総額

学年ごとにかかった費用の平均についても文部科学省のホームページに載っていました。

学年 公立 私立
1年 350,860円 1,892,002円
2年 263,310円 1,366,148円
3年 292,950円 1,415,910円
4年 309,617円 1,497,087円
5年 339,132円 1,630,684円
6年 370,940円 1,790,314円

※引用元;文部科学省ホームページを元に作成

費用が多くかかる学年は、1年と6年です。

1年生は入学準備にランドセルや学用品などを購入するので費用がかかります。

6年生は修学旅行や卒業アルバム代などがかかるので、他の学年よりも高くなっていますね。

私立の小学校の場合は、入学金、授業料、施設設備費、寄付金など色々高額な費用がかかります。(入学金は30万円から40万円ぐらい、授業料は50万円から70万円など。)

文部省による小学校6年間の費用総額

6年間にかかる費用の総額は…

学習費 公立 私立
6年間の総額 1,926,809円 9,592,145円

※引用元;文部科学省ホームページを元に作成

公立が約190万円で、私立は約960万円でした。私立は約1,000万円ですね。

しかしこの費用総額には、習い事や塾などの学校外活動費が含まれています。習い事や塾がなければ、当然ながらかかる費用は少なくなります。

公立小学校は教科書・授業料が無償

日本では小学校が義務教育なので、教科書が無償で配布され、授業料は税金で賄われています。

ただし、教科書代と授業料以外にもかかる費用が色々あります。

義務教育で無償になるもの
  • 公立小学校は教科書・授業料が無償
  • PTA会費、給食費、教材費、校外学習費などは自己負担
  • 給食は1食あたり220円から250円ぐらい(月額4,000円~5,000円)

義務教育だからお金はかからないと思っている方もいますが、払わないといけないものが色々あり、毎月のように引き落としがあります。

給食費は学校によって異なりますが、1食あたりだいたい220円から250円です。月額の給食費は4,000円から5,000円ぐらいになります。

※生活保護世帯では教育扶助費で給食費や教材費等を賄うことができます。また、要件を満たす方は就学援助制度が利用でき、給食費や教材費、校外学習費等が支給されます。(就学援助制度については後ほど詳しくご説明します。)

月々引落される金額

小学校では月々の引落がいくらなのか気になりますね。私の子どもが通った小学校の月々の金額を参考までに載せたいと思います。

月々の支払いには、教材費(学級費、学年費等)、給食費、PTA会費、引落手数料が含まれています。

引落額
4月 5,510円
5月 5,510円
6月 7,310円
7月 5,510円
8月 5,510円
9月 5,510円
10月 7,310円
11月 5,510円
12月 5,510円
1月 5,510円
2月 5,510円
3月 なし
合計 64,210円

給食費と教材費の合計で5,500円、PTA会費は月額300円を年に2回(1,800円✕2)なので、PTA会費が引落される月は7,310円の引落しでした。10円は引落手数料です。

月々5,500円から7,300円引落され、年間で64,210円の支払いとなりました。給食費は1食220円です。

他の小学校では月々の引落額がどれくらいでしょうか。

岐阜県東白川村のホームページに、東白川小学校の月々引落される金額の内訳が載っていました。

東白川小学校1年生(令和3年度)の場合

学級費 給食費 PTA会費 手数料
4月 1,500円 5,040円 1,000円 55円/10円
5月 1,500円 5,040円 1,000円 55円/10円
6月 1,500円 5,040円 1,000円 55円/10円
7月 1,500円 5,040円 1,000円 55円/10円
8月 1,000円 5,040円 1,000円 55円/10円
9月 1,000円 5,040円 1,000円 55円/10円
10月 1,000円 5,040円 なし 55円/10円
11月 1,000円 5,040円 なし 55円/10円
12月 1,000円 5,040円 なし 55円/10円
1月 700円 5,040円 なし 55円/10円
2月 調整 調整 なし 55円/10円
3月 なし なし なし なし
合計 57,680円~58,175円

東白川村ホームページを元に作成

月々の引落金額は、多い月で7,595円、少ない月で5,795円となっています。1年間で約58,000円です。子どもが通った小学校とだいたい同じ金額ですね。

小学校は月々6,000円ぐらいの支払いで、年間約6~7万円ぐらいかかると思っておくと良いと思います。

月々の支払いの他に、校外学習として林間学校、臨海学校、修学旅行などがある学年では、別に集金や積立があります。

修学旅行は1.5万円から2万円

小学校6年生では修学旅行があります。卒業前の大イベントで、費用がけっこうかかります。

修学旅行費
  • 修学旅行の費用は市区町村教育委員会の規定の金額
  • 1.5万円~2万円が多い
  • 3万円の学校もある
  • その他お小遣いを持たせる

修学旅行については、市区町村の教育委員会によって修学旅行実施基準が定められています。

各市区町村ごとの規定で宿泊日数や上限金額が決められていて、学校ごとにその範囲内で行き先や費用等を決めています。

白石市立学校 宿泊日数 費用
小学校 1泊2日以内 21,890円
中学校 2泊3日以内 60,910円
湧別町公立学校 宿泊日数 費用
小学校 1泊2日以内 15,000円以内
中学校 2泊3日以内 50,000円以内
美祢市立学校 宿泊日数 費用
小学校 1泊2日以内 18,000円以内
中学校 2泊3日以内 40,000円以内

修学旅行はこのように市内や町内で規定があるので、同じ市内の公立小学校は費用が同程度になります。

小学校の修学旅行の費用は、15,000円から20,000円で、20,000円前後に設定している学校が多いです。中には3万円かかる学校もあります。

私の子どもは22,000円でした。観光の他にキッザニアにも行き、そこそこいいホテルに泊まったので少し高いなという印象です。

修学旅行は事前に費用のお知らせがあります。学校に支払う修学旅行費の他に、お小遣い(5,000円程度)も持たせるので、事前に用意しておく必要があります。

参考

公立中学校の修学旅行費は約6~7万円。公立高校の修学旅行は約10万円。私立高校の修学旅行は30万円以上。

小学校6年間にかかった費用

文部科学省の調査によると、公立小学校6年間の学習費総額は約190万円とのことでした。しかし、この約190万円には、教材費や学用品費、給食費などの他に、塾や習い事の費用も入っています。

190万円と聞くと金額に驚いてしまいますが、塾や習い事費用を除いた6年間の学校納付金の総額は、80~90万円ぐらいだと思います。

ポイント
  • 小学校納付金は年間6万円~6.5円
  • 6年間の学校納付金総額は72万円~78万円
  • その他入学準備費、校外学習費、学用品購入費などがかかる
  • 6年間の総額は90~100万円ぐらい

給食費や学級費などは年間6万円から6.5万円なので、6年間の学校納付金は72万円から78万円です。

入学準備にかかる費用や修学旅行や林間学校などの校外学習費など全てを合計すると、6年間で総額90~100万円ぐらいになります。

月額5,000円の習い事をした場合には、6年間で総額72万円になり、上記と合わせると172万円でほぼ平均です。約190万円は週1~2回習い事をしている場合の総額ということになりますね。

入学準備

ここからは、小学校入学で購入したものとかかった費用を紹介したいと思います。

小学校入学に必要なものについては、学校説明会で詳しい説明があります。

ポイント
  • 学校生活で必要なものは学校説明会で資料が配布される
  • 学校説明会は2月上旬あたりに開催される
  • 学校で注文するものと各自購入するものがある

学校説明会が開催されるのは、地域や学校によって多少違いはありますが、概ね2月上旬頃です。

2月上旬に説明を受けて、4月の入学までに必要なものを購入しなければならないのでけっこう忙しいです。

ランドセルは早い子でゴールデンウィークや夏休みに購入していますし、ほとんどの方が12月末までに購入しています。

年々ラン活(ランドセル購入のための活動)が早くなっていて、長期休みを利用して祖父母にランドセルを買ってもらう子が多くなっています。

学校指定品でなく各自で用意するものについては、時間があるときに購入して早めに準備しておくと良いと思います。

入学までに各自で用意するもの

学校を通じて購入する算数セットや鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)などは、期日内に注文用紙を学校へ提出し購入します。

体操着や給食着などは、学校用品販売店で購入します。

参考までに、子どもが入学する時に用意した必要なものをご紹介します。各学校によって必要なものが多少違うので、詳しくは学校説明会で配布される資料をご確認ください。

通学で必要なもの

通学で必要なもの 備考
ランドセル 自由
交通安全ランドセルカバー 入学後に配布(交通安全協会より)
通学帽子 学校指定品または自由
傘、置き傘 置き傘は普通のものか折畳傘か学校によって違う
防犯ブザー 自治体から入学時に寄贈されることがある
水筒 自由、肩にかけられるもの
ハンカチ・ティッシュ 自由

給食で必要なもの

給食で必要なもの 備考
給食着・給食帽子・マスク・ランチョンマット 学校指定品、マスクは自由
給食着袋 手作り、既製品など
歯ブラシ・コップ 自由
コップ入れ 手作り、既製品など

学校生活で必要なもの

学校生活で必要なもの 備考
机の引き出し 通称ハコー
筆箱、筆記用具 筆箱は自由だが鉛筆の濃さや本数は決まっている
文房具 はさみ、のり、テープ等
体操着 学校指定品
体操着入れ 手作り、既製品など
赤白帽子(学年カラー帽子) 学校指定品
上履き 学校指定品または自由
上履き入れ 手作り、既製品など
算数セット 学校指定品
鍵盤ハーモニカ 保育園・幼稚園のものでも可
粘土・粘土板・工作板 保育園・幼稚園のものでも可
防災頭巾 自由または学校で配布
雑巾 毎学期必要
手提げ袋 サイズが決まっている

私の子どもが通う小学校では、上記のものを入学までに準備するように説明がありました。

学校指定品は値段が決まっていますが、学校指定のないものは、安いもので済ませることもできます。

ただし、6年間使うものは、安いものを買ってしまうと途中で壊れて書い直す必要も出てきます。100均のもので済ませるか、ある程度値段がするものを購入するかは、よく考える必要がありますね。

入学準備にかかった費用

入学準備で購入した物の費用をまとめてみました。

購入品 費用
ランドセル 60,000円
帽子 2,000円
筆箱、文房具 3,000円
引き出し(ハコー) 1,200円
傘2本 2,000円
体操着上下 6,700円
赤白帽子 700円
給食着、給食帽子、ランチョンマット 3,600円
上履き 800円
算数セット 3,000円
鍵盤ハーモニカ 5,800円
防災頭巾 2,000円
合計 90,800円

上記の購入品の合計は90,800円です。

この他に、手作りした物の布代、水筒、ハンカチ・ティッシュ、歯ブラシ・コップ等は、別に費用がかかっています。

入学準備にかかった費用は、約10~11万円でした。

小学校入学準備で10万円程度かかると思って用意しておくと良いと思います。

入学後に購入したもの

入学後に学校から案内があり購入したものがあります。

学年 購入品
1年 絵の具セット、水着
2年 リコーダー、書道セット
4年 彫刻刀、書き初め用具
5年 裁縫セット
6年 卒業アルバム

兄弟のものがある場合には、購入する必要はありませんが、ない場合には授業で使うので基本的に全員が購入します。

水着は2年に1回ぐらいサイズが大きいものに買い替えていました。

絵の具セット、習字セット、裁縫セットなどは中学校でも使います。

費用の目安

購入品 費用の目安
絵の具セット 2,000円~3,000円
水着 3,000円
リコーダー 2,000円
書道セット 5,000円~6,000円
書き初め用具 5,000円
彫刻刀 2,000円
裁縫セット 3,500円~4,000円
卒業アルバム、記念品 10,000円~20,000円

絵の具セット、書道セット、彫刻刀、裁縫セットなどは、昔に比べるとずいぶんおしゃれなものになりました。

皆同じものを購入するわけではなく、複数の業者の中からどれか好きなものを選ぶ形になっています。費用は普通ランクのものから高いランクのもの、スポーツブランド、コラボ品など様々です。

子どもが通う小学校の卒業アルバムは10,000円ぐらいでしたが、20,000円かかる小学校も多いようです。

卒業アルバムは購入希望を問われますが、経済的な事情や双子で2冊も要らないなど、よほどのことがない限り全員が購入します。

安く済ませるポイント・コツ

約10万円もかかってしまう小学校入学準備費用…高いですよね。安く済ませるポイントやコツをまとめてみました。

ポイント・コツ
  • ランドセルにこだわりすぎない
  • お古を利用する
  • 兄弟で共有する
  • 水着は大きめを買って調節する
  • 手提げ袋や巾着袋は大きめを用意する
  • 傘は壊すから安いものを買う

ポイントやコツをそれぞれ細かく説明したいと思います。

ランドセルにこだわりすぎない

ランドセルのデザインや価格は様々です。ネットで安いものなら1万円以下で購入できます。

  • ランドセル予算の相場は5~6万円
  • 店頭では2万円~8万円と様々
  • 10万円~20万円のランドセルもある
  • 型落ち・シンプルデザインなら1万円以下で買える

昔はランドセルと言えば赤か黒で、デザインなども気にしないくらい皆同じでしたが、今は色、デザイン、機能が様々で、価格の幅が広いです。

5~6万円のものが最も選ばれているそうですが、シンプルなデザインや型落ちのランドセルは、1万円以下で購入できます。

店頭に並ぶランドセルは最新のもので価格が高めですが、ネットなら安いものが色々あります。試しに楽天市場で検索してみると、8,000円から1万円のランドセルでも、カラーが豊富で可愛いデザインのものが多数ありました。

ランドセルは6年間持つように丈夫な作りになっているので、1万円以下のランドセルでも十分使えます。(A4サイズが入らない小さめのランドセルもあるので、大きさはしっかり確認しましょう。)

お古を利用する

兄弟や知り合いのお古を活用すれば安く済みます。

  • 兄弟・姉妹、知り合いからのお古を利用する
  • 算数セット・鍵盤ハーモニカ・絵の具セット・書道セットなどはお古を使っている子がいる

兄弟・姉妹のお古を上手に活用している方もいます。

私は先輩ママから小学校のジャージを貰いました。子どもの通う小学校では、基本的に体育は半袖・半ズボンで行い、年に1回の持久走大会や林間学校でしか出番のないジャージでした。

算数セット、鍵盤ハーモニカ、絵の具セット、書道セットなどは、兄弟がいる子はお古を使っています。(新しいものを買う子もいれば、お古を使う子もいます。)

学用品は高いだけあって持ちがいいので、鍵盤ハーモニカの吹き口とホース(1,000円程度)だけ新調する子もいました。直接口をつけるものは、パーツを買う子が多いです。

  • 算数セット→名字だけ記名して兄弟で使用
  • 鍵盤ハーモニカ→吹き口・ホースだけ購入
  • 絵の具セット→足りない色を購入
  • 書道セット→筆・墨汁などだけ購入

このようにお古を利用することで、安く済ませることができます。

兄弟で共有する

兄弟でひとつのものを共有する方法もあります。

  • 休み時間に貸し借りすれば兄弟で共有できる
  • 時間割が被らなければOK

これは時間割が被らなければできる方法です。時間割が被ってしまう場合には、学校側に迷惑がかかるので、各自用意する必要があります。

ただ、書道の授業や鍵盤ハーモニカを使う授業が他の学年で被ることはなかなかないと思います。年に1度写生会などがある場合には、絵の具セットを使う日が被ってしまうかもしれません。

水着は大きめを買って調節する

水着は大きめサイズを買って調節すれば、長く着られます。これは先輩ママから聞いた技で、我が子にも実践してました。

  • 女子の水着は肩紐部分を縮めて縫う
  • 男子の水着は腰にゴムを入れる

子どもは成長が早く、毎年サイズが変わることもあります。プールの授業は6月から7月で数回しか入らないのに、毎年買い替えるのはもったいないです。

女子の水着は肩紐を折り畳んで、重なる部分を縫って縮めます。

このように折り畳んで縫うと小さくなるので、大きめサイズを買って長く着ることができます。

  1. 大きめサイズの水着を購入する
  2. 肩紐を縫って短くして今年着る
  3. 縫った部分をほどいて来年着る

こんな感じで子どもには2年または3年同じ水着を着せてました。ただし、あまり大きな水着を買うと出てしまうので、1・2サイズ大きめがいいと思います。

手提げ袋や巾着袋は大きめにする

手提げ袋、給食着袋、上履き入れなどは、サイズを大きめにすることで6年間使えます。

  • 手提げ袋や上履き入れなどサイズ指定はあるが小さめ
  • 体操着や上履きなどサイズが上がると袋がギュウギュウ

学校説明会の資料で、手提げ袋や巾着袋のサイズについて案内があると思います。私も上の子の時には、その通りに作りましたが、上履き入れは3年生で作り直すことになりました。

足のサイズは6年間で18cmが24cmぐらいに成長することを考えると、初めから大きめに作っておくべきだと思いました。

体操着もサイズが大きくなるので、まとめて入れる手提げ袋も当然ギュウギュウになってしまいます。学校の案内通りのものにすると、成長したときに作り直しまたは購入しなくはいけません。

傘は壊すから安いものを買う

傘は500円から2,000円ぐらいのものまで価格が様々ですが、すぐに壊すので安いものをおすすめします。

  • 傘はしょっちゅう壊す
  • 安いものを買い替える

子どもが入学する前は、見通しがいいようにビニールの窓付きの傘がいいか、ランドセルまで入る大きさの傘にしよう、おしゃれなデザインの傘が…などどんな傘にしようか色々考えて買いましたが、すぐに壊れました。

子どもは傘を裏返して遊んだり、傘でフェンスを叩いたり、排水溝に挿したり…すぐに壊すので、高い傘を買うのはもったいないです。398円や498円ぐらいの傘で十分だと思います。

1年生なら黄色い傘が目立っていいかもしれませんね。

給食費や学用品の就学援助制度について

小学校は義務教育と言っても、多くの費用がかかります。経済的に困っている方は、「就学援助制度」の申請を考えてみましょう。

就学援助制度とは、小学校や中学校に通うお子さんがいる経済的に厳しい保護者に対して、給食費、学用品費、修学旅行費などを援助してくれる制度です。

就学援助制度とは
  • 市区町村が小・中学校にかかる費用を援助
  • 学用品費、入学準備費、校外活動費、修学旅行費、クラブ活動費、給食費などを援助
  • 申請先は子どもが通う学校または教育委員会などの窓口
  • 申請時期や援助項目は市区町村によって異なる

就学援助制度については、学校説明会等で学校から案内されます。学年が上がる時に、就学援助制度の手紙が配布されることもあります。

就学援助制度は自動的に受けられる制度ではなく、希望者が自分で申請するものです。

申請時期や援助の項目は、市区町村によって違います。問い合わせの上、期日までに申請するようにしましょう。

援助の対象となる方

経済的に困っている下記のような方が援助対象となります。

対象者の例
  • 生活保護の廃止・停止を受けたが経済的に困っている方
  • 児童扶養手当を受けている方
  • 国民年金または国民健康保険の保険料の全額減免を受けている方
  • 生活福祉資金貸付制度の貸付を受けている方
  • 経済的に困っている方(所得基準以下の方)

所得基準については、市町村のホームページ等に載っているので確認しましょう。

支給額

援助項目や支給額は、各市町村によって異なります。横浜市と福岡市の援助内容を見てみましょう。

横浜市の就学援助制度

援助項目 支給額
入学準備費 1年 63,100円
6年 79,500円
学用品費 1年 16,680円
2~6年 18,950円
宿泊ありの校外活動費 実費(3,690円限度)
修学旅行費 実費
クラブ活動費 実費
卒業アルバム等 11,000円
給食費 現物支給
医療費 実費
日本スポーツ振興センター負担金 掛金免除

福岡市の就学援助制度

援助項目 支給額
給食費 実費
学用品費 1年1学期 7,070円
2~6年1学期 9,340円
2学期 3,850円
3学期 2,310円
入学準備費 54,060円
修学旅行費 実費(上限22,690円)
社会科見学費 実費
校外活動費 実費(上限3,690円)
卒業アルバム等 実費(上限11,000円)
通学費 必要と認められる額
災害給付金 必要と認められる額
オンライン学習通信費 1世帯 14,000円

※引用元:福岡市ホームページを元に作成

給食費は、市町村から学校に直接払ってくれるため、保護者に対して給食費が請求されることはありません。

修学旅行費や校外活動費、卒業アルバム代については、一旦自己負担で学校に払ったあとで、学校側から費用等を市町村に報告し、それから支給される形になります。福岡市では、約3~5ヵ月後の支給になるようです。

注意したいポイント

就学援助制度は、申請する方が自分で調べて期日までに申請する必要があります。特に注意したいのが、費用が高額になる入学準備費です。

注意!
  • 入学準備費の申請時期と支給日
  • 校外活動費や修学旅行費は数ヵ月後に支給

入学準備費を援助してもらうには、いつまでに申請する必要があるか必ず確認しましょう。

市町村によって申請時期がかなり異なります。申請する時期によっては、入学後の支給となることや、支給が受けられないこともあります。

修学旅行費も援助は受けられますが、修学旅行に参加してから数ヵ月後に支給されます。学校の集金日や積立等で、一旦支払わなければならないためまとまったお金が必要です。

就学援助制度の利用者数

就学援助制度を全く知らない方や、聞いたことがあってもなんとなく申請をためらってしまう方がいるかもしれません。

就学援助制度で援助を受けている子どもはどれくらいいるのでしょうか。文部科学省のホームページに掲載されていました。

年度 援助制度児童生徒数 割合
令和元年度 1,360,771人 14.71%
平成30年度 1,392,002人 14.90%
平成29年度 1,424,199人 15.10%
平成28年度 1,449,499人 15.22%
平成27年度 1,485,086人 15,43%
平成26年度 1,518,351人 15,62%

※引用元:文部科学省調査結果を元に作成

令和元年までの数年間をまとめてみました。

令和元年は約136万人の小学生・中学生が就学援助制度を利用しています。公立小学校・中学校の児童生徒全体の14.71%が就学援助を受けています。

こうして見ると、就学援助制度を利用しているお子さんがけっこういます。

公立小学校・中学校は義務教育です。就学援助制度はどの子どもも同じように教育が受けられるように、市区町村が援助してくれるものです。

経済的に苦しい方は、ためらわずに就学援助制度の申請をおすすめします。

小学校は義務教育のため教科書代や授業料は無償ですが、その他の給食費や教材費、学用品代などは自己負担となります。入学準備のためにまとまったお金が必要なこと、入学後も月々の支払いがあることを承知しておきましょう。